遊び雲

西宮市の障害者支援のNPO法人「遊び雲」は居宅介護、家事援助、身体介護、外出支援などを通して、障害者がイキイキと暮らせる社会をめざして活動しています。
  

「KSKP 遊び雲 通信~『こんちくしょう』」より

遊び雲から毎月発行している会報「KSKP 遊び雲 通信~『こんちくしょう』」からピックアップした記事をこちらで一部公開します。

  

捨てない生活   高瀬さとみ

捨てない生活

高瀬 さとみ

この原稿を書いているのは8月中旬、この1か月、体調を崩して横になっていることが多かった。

日々の所用はほとんど連れ合いがやってくれた。有難さが身に染みた。ありがとう。

今日はギョーザを作ろうと思い、1週間分の材料を2人で買っていたのだが、私の調子が悪いので連れ合いが心配してお総菜とケーキと花を買ってきてくれた。

ビタミンカラーの黄色とオレンジの花を玄関に活けた。見ているだけで元気になれる色だ。お昼に玉ネギをたっぷり入れたラーメンを作った。ティータイムに紅茶を淹れてチョコレートモンブランと生クリームが巻き込まれたロールケーキをいただく。とても美味しかった。お陰でだいぶ元気が出て来た。

将来のことを考えると不安になるがいくら考えてもどうにもならない。それよりも以前から興味があった刺繍に取り組もうと思う。手縫いでひと針ひと針縫うことにより心が落ち着いて穏やかになる。

〈手作りがしあわせになる方法だ〉とテレビで、布作家の早川ユミさんが言われていた。

そして、布を最後の最後まで使い切ることが大切だとおっしゃっていた。

私も60歳を前に「捨てない生活」を目指したい。