遊び雲

西宮市の障害者支援のNPO法人「遊び雲」は居宅介護、家事援助、身体介護、外出支援などを通して、障害者がイキイキと暮らせる社会をめざして活動しています。
  

「KSKP 遊び雲 通信~『こんちくしょう』」より

遊び雲から毎月発行している会報「KSKP 遊び雲 通信~『こんちくしょう』」からピックアップした記事をこちらで一部公開します。

  

2020年12月 180号 「6月の朝」 高瀬さとみ

今年の6月から朝の散歩をしている。主治医の先生から「毎日歩いたほうが良いですよ」と言われたのがきっかけで朝食後30分くらい歩いている。

小鳥の囀りを聴きながら近所の小さな神社に立ち寄るのがいつものコースで、道すがら道端の草花を摘んで帰ったりする。摘んできた草花は、花瓶代わりの素焼きの湯呑みにつれあいが活けてくれる。素朴で可憐な風情が素敵。路傍の花も活けてみればモノトーンの玄関が華やぐ。

散歩中、すれ違う人と朝の挨拶を交わすのもこころうれしい。

夏の間は暑さ疲れで二、三日休んだりしたが、つれあいは一日も休まずに続けている。なんと、彼女ができたのだ。名前をティラという。ティラは「ハイジの愛犬」のような大型犬で黒と茶と白がオシャレな6歳の女の子だ。でも「長生きできない」らしい。

そうなると「主人」としては余計に可愛くなるのだろう。正称ティラミス。「ティラ!」そう呼ぶと大きな体でダンスしてくれる。朝の至福。秋に入って雲も模様が変わり、朝の空気も爽やかに。これから厳しい冬を迎えるが人生ともども歩んでいきたい。