遊び雲

西宮市の障害者支援のNPO法人「遊び雲」は居宅介護、家事援助、身体介護、外出支援などを通して、障害者がイキイキと暮らせる社会をめざして活動しています。
  

「KSKP 遊び雲 通信~『こんちくしょう』」より

遊び雲から毎月発行している会報「KSKP 遊び雲 通信~『こんちくしょう』」からピックアップした記事をこちらで一部公開します。

  

冬の日 2017・01・28   いこいの場ひょうご     高瀬 さとみ

お天気の良い日曜日の午前中、頭が痛いので横になっていると、つれあいが心配して「どうしたんや?」と尋ねてくれる。「頭が痛いねん」と言うと「『ロバのロバちゃん』読んだろか」と枕元で雰囲気たっぷりに絵本を読んでくれた。面白くてケラケラ笑っているうちに頭が痛かったのが治ってしまった。改めてつれあいに感謝するとともに絵本の素晴らしさを痛感した。子供のころは、あまり絵本を読んだ事がなかったが大人になってから絵本 が好きになった。

人生、永く生きていると、悲しいこと、辛いこと、嫌なこと、様々なことが起こる。そんな時絵本のページをめくると傷ついた心が癒されて元気になれる。絵本って本当に良いものだと思う。

元気になったところで、起きだして洗濯物を干してお昼ご飯を食べた。その日のおやつは、じっくり時間をかけて蒸し焼きにしたさつま芋は甘くておいしい。夜は、これも朝から時間をかけて煮たぶり大根。大根がべっこう色になっている。それに春菊のお浸し、カボチャのみそ汁と炊き立てのご飯。今日も美味しいものが食べられて幸せ、そんな毎日の積み重ねが人生をつくる。